js-STARの教科書 XR+対応版 #18 〜3.度数の検定(8) 自動評価検定1×2(グレード付与)
3.10 自動集計検定2×2
自動評価検定1×2(グレード付与)は、ベイズファクタ分析を用いて評価アンケートに統計的なグレードを付与します。
■画面構成
<データ入力エリア>
テキストエリアレイアウトです。データは各参加者の変数が1行に順に並ぶ行列形式です。各列がです評価項目です。
半角スペース、カンマ、TAB のいずれかで区切られた数値データをデータ入力エリアに入力します。表計算ソフトなどからの貼り付けが簡単です。
<評価段階と達成目標の設定>
評価段階は4段階か5段階から選択します。達成目標(純肯定率%)は50~80%を10%刻みで選択します。個別指定(最下行)を選択することで、アンケート項目ごと、あるいは1%単位で設定したりすることができます。
<結果エリア>
分析結果が出力されます。結果エリア上部には、【保存】【コピー】【消去】【タブ変換】のメニューがあります。このエリアの下部には、Rプログラムエリアがあります。
■使い方
アンケート調査などの大量のデータを集計するので、表計算ソフトでデータを入力し管理しているものとします。
0. 手法【自動評価検定1×2(グレード付与)】を選択します。
1. 「データ行列(参加者×評価項目)」のテキストエリアにデータをコピペします。
2. 評価段階と達成目標の設定を設定します。
3. 【計算!】をクリックして計算結果を出力します。
4. 結果を保存します。
補足:
データは、参加者を縦1列にとり、その右側にデータを横1行に並べる形式です。各参加者の変数が1行に順に並ぶので、データが長方形になります。これを行列形式と呼びます。
欠損値がある参加者の全データは分析対象から外すか、欠損値に適当な値を入力するなどの欠損値処理を行いましょう。
行列形式では同じ数ずつデータが並んでいる必要があるので、欠損値がある場合は、「データが行列形式ではありません」というエラーダイアログが表示されます。
■達成目標(純肯定率%)の個別指定
純肯定率(Yes%)とは中間段階(3=どちらともいえない)の人数を除いて算出した肯定率のことです。実肯定率は中間段階の人数を含めたTotalの人数を使います。
$$
純肯定率=\frac{段階5と段階4の人数}{Totalの人数-段階3の人数}=\frac{6+7}{30-9}=\frac{13}{21}=61.9%
$$
$$
実肯定率=\frac{段階5と段階4の人数}{Totalの人数}=\frac{6+7}{30}=\frac{13}{30}=43.3.%
$$
データの最下行に各項目の達成目標(Goal%)を入力して、さらに最下行が個別指定データであることを設定します。
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